不都合な状況が現れたときの考え方

2017.09.12 by 横川 裕之

◎不都合な状況が現れたときの考え方
 
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
横川です。
 
累計20万人以上の前で講演をされている、木下晴弘さんから教えていただいたお話です。
 
 
現在のお仕事をされる前は、日本一の難関校と呼ばれる灘中高に、日本一合格者数を出す関西の予備校で働かれておりました。

その生徒からの支持率が常に95%以上という、塾講師をされていて木下さんのお名前を知らない人はモグリと言われるほどです。

そんな木下さんが最初に授業を持ったのは、大学生の頃です。

毎日の授業がうまくいかず、クラス運営に心を痛めていたそうです。
 
 
教室に入ると、
  
 
「なんだよ、先生まだいるのかよ。」
「変えてもらうようにアンケートに書いたのになぁ。」
  
  
生徒たちは平気で木下さんを傷つける言葉をなげかけ、木下さんは木下さんで、

「早く席に着け!」
「教科書出せ!ノートを開け!」

と、怒鳴る一方。
 
 
ますます授業運営はうまくいかず、先輩講師に辛そうな顔をしているところを呼び止められ、東京にいる、ある男性を訪れるようにアドバイスをもらいます。
 
 
切羽詰まっていたのでしょう。
 
木下さんは身銭を切ることを惜しまず、上京され、その男性の元を訪れました。
 
 
大学生でこの行動を取れること自体がすごいなぁ~と思うんですが、話が逸れるので、元に戻して…。
 
 
その男性にひととおりの現状をお話したところ、こんな会話になったそうです。
 
 
「晴ちゃん(※注 木下さんのこと)、 自分のまわりに起こる出来事は自分が創りだしたという結果であるという立場を取れるかい?」
 
「どういうことですか??」
 
「授業が成立しないんだろ??」
 
「そうなんですよ。もう生徒たちやる気ないんですわ。 あんなやる気のない生徒たちを持たされた自分は不運ですよ。」
 
でもさ、授業が成立しないというその状況を晴ちゃんが作り出しているとしたらどうだい??
 
 
木下さんはこの言葉を聞いて、プチッとキレたそうです。
 

(一コマの授業を行うのに、3~4時間準備しているのに…その準備の苦労も知らないで何を言うんだ…)
  
  
  
「あの~先生、お言葉を返すようで申し訳ないですが、一コマやるのにどれだけ大変な思いをしているか知らないでしょう??
  
 生徒は授業を聴くのが仕事じゃないんですか??
  
 なんでボクが授業を聞いてない原因を作り出しているんですか??
  
 バカもやすみやすみいってください。授業が成立しないのは全部生徒のせいですよ。」
 
 
そんな怒り口調な木下さんの言葉もその男性はニコニコしながら受け取って下さっていたそうです。
  
 
「晴ちゃん、悪かった。悪かったよ~。聞いてくれない状況は、生徒が作り出しているんだよな~。」
 
 
いきなり納得していただけました。そして、続けてこう言われました。
 
 
「生徒が創りだしているであろうその現状を、あえて晴ちゃんが創り出しているという立場に立って、その出来事と向き合って考えてみることができるかい??と聞いているんだよ。」
 
 
おもわず聞き返しました。
 
 
「生徒が創り出したものをボクが創り出したと考えて、何かいいことあるんですか?」

「生徒が創り出したものを晴ちゃんに変えていけるかい??
 
 でも、晴ちゃんが創り出したものなら、晴ちゃんに変えていけるよな?」
 
 
この人何かすごいことを言っているかもしれない、そう感じた木下さんは、すかさず次の質問をしたそうです。
 
 
「もう少し詳しく教えていただけますか??」
 
 
「晴ちゃん、晴ちゃんはさぁ、カンボジアで起きている内戦を自分で創りだしたと考えないだろ??」
 
突然、こう聞かれた木下さんは、あごが5m落ちるほどの衝撃を受けたそうです。
 
 
「あの~行ったところのない内戦をボクが創り出しているわけがないでしょう??」
 
「いいんだよ、いいんだよ、晴ちゃん。世界中で起きていることを全部自分が起こしていると考えたら身がもたないからな。」
 
 
ぽかーんとしている木下さんに対して、その方はこう続けます。
 
 
「でもな、晴ちゃん。晴ちゃんはな、自分がカンボジアで起きている内戦を
 自分で起こしたものと考えていないから、
 それをなんとかしようとする一歩を踏み出さないだろ。
  
 晴ちゃん、人間というのはな、目の前で起きている事態を俺が作ったんじゃない、
 アイツのせいだ、コイツのせいだ、って、他人のせいにし始めたとき、
 それをなんとかしようとする一歩を絶対に踏み出そうとしないんだ」
  
  
「でもな、晴ちゃん、授業が成立しないというのは地球の裏側で起こっていることかい??
 
 違うよな?
 
 いま自分が所属している組織、 いま目の前で起こっていることだよな??
 
 だったらせめてそのくらい、自分が創りだしたという立場に立って、なんとかしようとする一歩を踏み出す、そんな熱い人生を送ってみないか??」
 
 
その言葉に衝撃を受け、ひと言も発することができませんでした。
 
 
そんな様子を察して、その方はトーンを下げてこう言ったそうです。
 
 
「晴ちゃん、晴ちゃんがプロジェクトのリーダーをやっているとしよう。
  
 そのプロジェクトがうまくいってないとしない。
  
 でもよくみれば、そのプロジェクトに所属しているA君が前向きに取り組んでいなかったとしようや。
  
 A君にどう言ったり、どう思ったりする??」
 
 
「A君が前向きに取り組まないから、プロジェクトがうまくいかないと思うでしょうね。」
 
「そうだよな、晴ちゃん。リーダーがそう言い始めた途端、晴ちゃんはどういうことをいっているかわかるかい??」
 
 
「A君が前向きに取り組まないからプロジェクトがうまくいかない。A君が前向きに取り組めば、このプロジェクトがうまくいく。
  
 つまり、このプロジェクトをうまくいかせる力はA君が握っていて、ボクにはその力がありません。と言っているのと同じなんだよ。
 
 
自分が創り出したことは、自分で変える力を自分たちは持っているんです。
 
たとえ、目の前に不都合な状況が現れたとしても、それは自分が創ったことと考えれば、自分で変えるための行動を取ることができるのです。
  

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横川 裕之

人も仕事もお金も引き寄せる「すごい自己紹介」著者。 2016年3月23日の発売日にAmazonのビジネス交渉・心理学部門で1位。 以来、Amazonでは在庫切れが続く。 自分自身の経験を元に開発した通信講座【文字化力強化合宿】において、60代の会社経営者、30代の学校の先生・刑事、20代の専業主婦など、業種年齢問わずに、受講者の人生に革命を起こす。 キーワードは「思考の文字化で人生は100%変わる」。

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