未来を創る子どもたちに残せる資産
◎未来を創る子どもたちに残せる資産
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
横川です。
2011年に発生した東日本大震災で
世界各国が日本に復興のための
義援金を送ってくれました。
あなたは、最も多くの義援金を
送ってくれた国をご存知でしょうか??
アメリカ??
いいえ。
イギリス??
いいえ。
ドイツ??
いいえ。
韓国??中国??
いいえ。
正解は台湾です。
台湾は当時のレートで約200億円
という莫大な義援金を送ってくれました。
人口は5分の1以下。
平均年収は約160万円。
日本人のサラリーマンの平均年収以下です。
しかも、台湾は1895年の日清戦争以来、
1945年の終戦を迎えるまで、
およそ50年のもの間、
日本に統治されていた地域です。
その台湾の人たちが、
なぜ200億円もの支援を
日本にしてくれたのでしょうか??
それは日本が台湾を統治していた50年で、
日本人が台湾に学校を作って、教育を施し、
さらに生活インフラも整備したからです。
台湾の方々は、日本の教育とインフラ整備のおかげで
台湾の近代化ができたと思ってくれているのです。
その日本のインフラ整備の象徴に、
八田與一さんという土木技師の方がいます。
この八田さんが作った「八田ダム」という
当時東洋一だったダムのお陰で、
台湾の農業生産性が上がって、
台湾は近代化ができたのです。
台湾では中学校の歴史の教科書に、
この八田與一さんのことが載っています。
八田さんが亡くなってから、
すでに70年以上経っていますが、
台湾の方々はずっとずっと日本人の恩
というのを語り継いでくれているのです。
また、こんな事例もあります。
1999年、台湾で大きな地震が起きました。
この時、日本も多くの義援金を送ったり、
仮設住宅を日本の企業が作ったりして、
復興の支援を行いました。
世界各国からレスキュー隊が駆け付け、
もちろん、日本からもすぐに駆け付けました。
台湾の人たちが瓦礫を目の前にして、
なすすべもなく、
「この下に家族がいます!
助けてください!」
と助けを求めても、日本以外の国の
レスキュー隊は、生命探知機が反応しなければ、
そこを素通りしたそうです。
なぜなら、災害後72時間以内に救助しないと、
亡くなってしまう確率が高いので、
3日以内は生きている人だけを救うことを
優先していたのです。
ところが、日本のレスキュー隊だけは
違いました。
たとえ生命探知機が反応しなくても、
一縷の望みを託し、台湾の方々の思いに寄り添い、
瓦礫を取り除いていったそうです。
しかし、科学技術が進歩しているので、
生命探知機で反応しない場所で見つかるのは
残念ながらご遺体でした。
そのご遺体を日本のレスキュー隊は、
生きている人を助け出すかのように、
丁寧に丁寧に抱きかかえて起こして、
そして、隊員全員で整列して、
目を閉じて頭を垂れて、黙祷を捧げたそうです。
その姿を台湾の人たちは、
テレビやインターネットで見て、
深く感動し、今度日本に何かあったら、
絶対に恩返ししようと!と
心に決めてくれていたそうです。
大震災が起こった年の暮れに、
あるアンケートが台湾で行われました。
「今年一年であなたにとって、
一番の幸せは何でしたか??」
その回答で一番多かったのが、
「日本への義援金が世界一になったこと」
でした。
日本の歴史というのは、
「感謝と報恩」の歴史です。
今度は私たちが台湾の人たちの
恩に報いる番なのです。
恩に報いるというのは、
台湾への恩返しと、そして
台湾以外の国へ恩を送っていくこと、
次の世代に恩を送っていくこと、
これらをすべて含めて、
「恩に報いる」
ということです。
私たちはいま、
世界各国に出て行ったとき、
日本人だからとすごく親切にされたり、
信頼してもらえたりします。
それは日本の先達の素晴らしい生き方に
世界中が共感してくれているからです。
いまのボクたちの生き方が、
20年後30年後の日本を決めます。
ボクたちは、そのタスキを受け取っているのです。
まずは目の前の人を笑顔に、
そして、自分にできることで、
その役割をしっかりと引き継いでいく。
これがボクらが未来を創る子どもたちに残せる
資産になるとボクは考えています。
今回は以上になります。
この文章を読んでくださった
あなたの心が明るく、軽く、温かく、
幸せになれますことを心からお祈りして、
この文章を締めさせていただきます。
今日も長文をお読みいただき、
本当にありがとうございました。
書き続けていくことで、あなたの人生に革命が起こり、
あなたの変化に合わせて、あなたのまわりも変わっていきます。
横川 裕之
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