福留アナが消え、徳光アナが残っている理由

2017.11.27 by 横川 裕之

◎福留アナが消え、徳光アナが残っている理由

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
横川です。
  
  
ブログのネタが見つからない時に、
過去の講演やセミナーの記録を見返すのですが、
その中に4年ほど前に聴いた、
吉本興業元常務の木村政雄さんのお話があります。
 
 
木村さんからは、
時代の流れに合わせて、生き残る方法を
芸能界などの実例を出して教えて下さったのですが、

「人でも会社でも組織でも何でも賞味期限がある。
 現状維持は賞味期限を早める。賞味期限を延ばしたければ、
 リスクを負って、柔軟に新しいことにチャレンジしていくこと」

「売れているタレントは、
 相手から見て、自らの存在を魅力的にしている。」

などなど、メモ書きが一杯になりました。
 
 
その中でも一番印象に残ったのが、今日のタイトルのお話です。
 
約1時間半あった中のたった30秒のお話でしたが、
4年経ったいまでも印象に残っているので、
改めてシェアさせていただきます。
  
 

福留アナが消え、徳光アナが残っている理由

徳光さん、福留さんといえば、日テレ系列の朝の情報番組、
「ズームイン朝!」の司会を長らく務められ、
共に独立され、お茶の間の顔として、
他局にも多数出演されていました。

しかし、徳光さんは土曜日のAKB総選挙の司会をするくらい、
メディアに多数出演しているのに対し、福留さんは全く見ない。

4年前時点でのデータですが、
福留さんが出ていたのは、
BS朝日で不定期にやっていた

留さんのニッポン焼き物紀行

という番組だけでした。
 
 
…うん、知らないし、見たこともない。
  
 
かたやAKB総選挙の司会、
かたや不定期のBS番組の司会。
 
 
では、この差はなぜ生まれたのでしょうか??
 

読まれる前にあなたご自身の仮説を
立てていただければと思います。
   

2人の明暗を分けたのはお金に対する考え方でした

  
それではいきますね。

テレビ局は不景気のあおりで、
スポンサーが集まらない状態が続いているそうです。

スポンサーが集まらないということは、
番組の制作費が集まらないということ。

制作費が集まらなければ、番組を作らなくていい…
というわけにもいかず、制作費を下げて番組を
作っていかないといけない。

そこで真っ先に目をつけたのが、
視聴率のそれほど取れない
キャスターの出演料だったそうです。

ここで、二人の明暗が分かれます。

値下げを打診された福留さんは、それを拒否。

一方の徳光さんは、ギャラが10分の1になっても、
センターじゃなくても、コメンテーターの端くれでも
いいから出して欲しいと値下げを喜んで受け入れたそうです。

だから、いまでも出続けていられるんだと、
木村さんはおっしゃっておりました。

視聴者からすれば、
ギャラが10分の1になったかなんて関係なくて、
出てるか出てないかでしか判断しないわけです。

後々に景気が良くなったり、優良なスポンサーがついたら
徳光さんには元通りのギャラが支払われる可能性だってある。

時には柔軟なスタンスで対応していかないと生き残れない
という具体例のお話でした。

なぜスポンサーがつかなくなったのか??

このお二人に関するお話は、
わずか30秒だったわけですが、
なぜか一番印象に残ったのです。
 

印象に残ったと言うよりは、何か
引っかかったものがあったんです。
 
 
値下げを飲み込む飲み込まない、それが柔軟性というものだ、
そんな単純な話じゃないよなぁ~って。
 
 
確かに、その価格に対する柔軟性が、
二人の明暗を分けてますが、なんか違うんじゃないかと。。
 
 
ここからはあくまでボクの意見であって、
木村さんのお話には全く出てきてないことです。
 
 
そもそもどちらのアナウンサーを選択しても、視聴率は現状維持、
もしくは下がってしまう、、つまり視聴率が取れないという
前提条件があったから、値下げの要求を局側からされてるんです。
 
 
もし、視聴率が取れるのであれば、
アナウンサーに対してのギャラも多くなるはずです。
 
 
視聴者が飽きが出始めていたことに、
二人とも気づいていなかった。
 
 
自分がいるから…って慢心していて、
視聴者を飽きさせないような、
それこそ柔軟性を持って、
自分を磨いていくということを怠っていた。
 
 
だから、どちらを使っても視聴率アップは見込めず、
スポンサーはつかずに、値下げの提示になり、
一方は拒否し、もう一方は受け入れた。
 
 
金額に柔軟性を持つ前に、そもそも技術など違った部分で
柔軟性を持って、視聴率が取れるように自分を磨いていたら、
値下げの提示はなかったかもしれませんよね。
 
 
番組のお金の詳しい流れは全く分かりませんが、
もし、自分がスポンサー企業であるなら、
視聴率が確実に15%取れるアナウンサーを確保できるなら、
自社の広告効果を考えれば、惜しむ投資ではないと判断します。
 
 
視聴率が15%ということは、超単純計算、1億人×15%=1500万人の
視聴者に企業名やCMが露出する機会が増えるということですから。
 
 
2人とも自分が中心の番組でそれくらいの視聴率が
取れていた時期がありました。
 

しかし、そこで安住してしまい、自分を磨いてこなかった。
 
 
番組の視聴率がだんだんと取れなくなってきたときに、
不景気と重なり、スポンサー料金は削減され、
本人たちへのギャラが下がることとなった。
 
 
その状況になってようやく徳光さんは気づいて、
端っこでもいいから、番組に出して欲しいと懇願し、
一方の福留さんは、視聴率が落ちたのは自分の原因とは思わずに、
変わらない要求をした。
 
 
…と、勝手に推測を立てましたが、
この推測から得られる教訓は、
 
 
順調にいっている時ほど、変わる準備をしておかないといけない。
しかも、相手が分かり、受け入れやすい形で。
 
 
同じことを続けていても、いつかは飽きが来てしまうということです。
 
 
 
現在に固執せず、時代の流れに柔軟に対応できること。
 
 
生き残るため、長く続くビジネスをしていくためには、
絶対に必要なことだと、ボクは思います。
 
 
今回は以上になります。
  
 
この文章を読んでくださった
あなたの心が明るく、軽く、温かく、
幸せになれますことを心からお祈りして、
この文章を締めさせていただきます。
 

今日も長文をお読みいただき、
本当にありがとうございました。
  

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横川 裕之

人も仕事もお金も引き寄せる「すごい自己紹介」著者。 2016年3月23日の発売日にAmazonのビジネス交渉・心理学部門で1位。 以来、Amazonでは在庫切れが続く。 自分自身の経験を元に開発した通信講座【文字化力強化合宿】において、60代の会社経営者、30代の学校の先生・刑事、20代の専業主婦など、業種年齢問わずに、受講者の人生に革命を起こす。 キーワードは「思考の文字化で人生は100%変わる」。

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