昔も今も人間の特性は変わらない
◎昔も今も人間の特性は変わらない
ボクが結婚式を挙げさせていただいた
乃木神社の中には、
吉田松陰先生と松蔭先生の叔父である
玉木文之進先生を
神とする正松神社があります。
主宰神として祀られている乃木将軍は、
松蔭先生の弟弟子として、
玉木文之進先生から学ばれていたことから、
萩の松蔭神社から二柱の御分霊を授け受け、
境内に鎮祭され、この神社が建てられました。
乃木将軍は、松蔭先生が記した
【士規七則】を若い頃に
玉木文之進先生から与えられ、
それを肌身離さず大切にされていました。
【士規七則】というのは、
松蔭先生が野山獄で
思索している間に執筆したものです。
その内容は、武士道の掟七箇条で、
広く言えば立派な日本人の
道徳を示したものです。
その七箇条に入る前、
序章として、こんなことが書かれています。
「書物にあふれる偉大な言葉は、
人の気持ちを奮い立たせる力がある。
しかし、今の人々は書を読まず、
読んでも実行しない。
もしもきちんと読んで実行したならば、
千万世といえども受け継ぐに足る
偉大な教えがある。
ああ、何をか言うべきか。
そうは言っても、良き教えを知れば、
どうしても伝えたくなるのが人情である。
だから、古人はこれを古に述べ、
私は今これを述べる、
また何を憂えることがあろうか。
ここに「士規七則」を作る」
書を読まず、読んでも実行しない、
というのは、今も昔も変わらない、
人間の特質なんでしょうね。
今どきの若い人は…
というセリフもよく聞きます。
これも、古代ギリシャの時代から
ずっと言われ続けているそうです。
論語や聖書などが現代でも
通用するように、文明は進化しても、
人間そのものは
ほとんど変わっていないというのが
よくわかるエピソードです。
今回は以上になります。
この文章を読んでくださった
あなたの心が明るく、軽く、温かく、
幸せになれますことを心からお祈りして、
この文章を締めさせていただきます。
今日も長文をお読みいただき、
本当にありがとうございました。
横川 裕之
最新記事 by 横川 裕之 (全て見る)
- 無意識の意識化を体験してみませんか? - 2020年4月5日
- 毎朝、心が整うことばの朝食をお届けします - 2020年1月11日
- 8か月で12キロ痩せ、それが4年間続いています - 2019年9月13日