刻己中核の一年

2019.01.07 by 横川 裕之

ご訪問ありがとうございます。
横川です。
  
2019年もよろしくお願いいたします。
 
早いもので1週間が過ぎようとしていますが、
あなたはこの年末年始を
いかがお過ごしだったでしょうか??
  
  
きっと今年中に達成する目標を
明確に設定され、すでに行動に
移されていることと思います。
  
  
ボクのこの年末年始の1週間は、
息子のテニスの試合と練習の
送迎の合間に古典の読書と
紙のアウトプットを
繰り返しておりました。 
     
 
2019年は平成の終わりと同時に、
ボク個人として、
四十を迎える1年になります。
  
    
孔子が四十にして惑わずという
言葉を残していますが、
目の前のことを自分の価値役割だと確信し、
日々の日常に全力を尽くしていくことに
迷いはありません。
  
そんな中で入浴中に突如降ってきた
言葉を今年のテーマとしました。
  
それがタイトルにある
【刻己中核(こっきちゅうかく)】
です。
 
  
今年の干支、
「己亥(つちのとい)」を踏まえた
創作四字熟語です。 
   
  
平成の元号の発案者と言われ、
歴代首相の指南役であった
安岡正篤先生は、
 
「干支は暦の学問、暦学の活用的
 一分野であり、歴史的、経験的、
 実証的な意義が深い」
  
と、干支について語られています。
  
 
干支そのものについて
詳しく語ると、話がそれてしまうので、
ここでは今年の干支、「己亥」の意味を
シェアさせていただきます。
   
己亥は、己(つちのと)と亥(い)、
二つの文字の組み合わせです。
 
それぞれの意味は、
  
 「己」:過去に積み重ねてきた集大成
 「亥」:核(コア)、軸、中心、本質
  
となります。  
  
  
このことから、2019年は
今まで経験してきたことや
積み重ねてきたものの中から
余計なものを刻んで刻んで
最後に残った
核(コア)、軸、志、本質を
集大成として凝縮したり
それをベース(土台)にして
その先、つまり2020年以降に
チャレンジしていく年になります。
  
 
先に紹介した安岡正篤先生は、
核という文字についてこう書かれています。
  
==== ここから ====
 
核という文字は何事かを生もうとしている、
いろいろのエネルギーをはらんでいる
ということを意味している。
  
起爆性を含んでいるわけです。
  
まことに核時代にふさわしい、
暗示に富んでいる。
  
==== ここまで ====
  
これを踏まえての
【刻己中核(こっきちゅうかく)】。     
  
刻己とは、己を刻んでいくことです。
  
己を刻むとは、
これまでの自分、そして、
これからの自分を文字化すること。
   
中核の「中」という文字は、
時中や的中というように、
当たるという意味があります。
   
己を文字で刻み、核に当たる。
  
書くことは核に到達する。
   
核に到達したら、
その核に貯まっているエネルギーが爆発し、
自然と行動に移していきます。
  
  
さらに「中」には結ぶという意味もあります。
  
仲人(なこうど)という言葉は
この結ぶという意味から作られています。
  
この核を志として、
これまでの自分とこれからの自分が結ばれ、
調和して新しい未来を創造し、
それを目標に変え、実現する方法を考えて
自ら行動し、一隅を照らす人材を
輩出する一年にしていきます。
   

  
「一隅を照らす」って、
最澄大師の言葉として受け継がれていますが、
もともとの出典は中国の故事です。
   
 
ある2つの国の王様が狩りをしていて、
一方の王様が自国の宝自慢を始めました。
  
「私の国には他の国にはないような
 兵車十二乗を照らすことができる玉が
 10個あります。これが私の国の最たるものです。
 しかし、あなたの国は私の国より
 はるかに大きな国ですから、立派な宝を
 たくさんお持ちなのでしょうね」
  
  
そう言われたもう一方の王様はこう答えます。
   
  
「私のところにはそういう立派な玉はありません。
 しかし、一隅を照らす者、たとえば、農業なら農業、
 外交ならば外交と、それを担当させれば
 立派に責任を果たしてくれる優れた家臣が
 各所におります。これが私の国の宝です」
   
これを中国留学中に聴いた最澄大師は
修行僧たちにこう言ったと伝わっています。
  
 
「国宝とは何物ぞ。宝とは道心なり。
 道心ある者を名付けて国宝となす。
 故に古人いわく、径寸十枚、
 これ国宝にあらず。
 一隅を照らす、これ則ち国宝なりと」
 
立派なお坊さんが国の宝になると
最澄大師は説いたわけです。
  
そのような一隅を照らす品格を
備えて来たものが地方に下れば、
その行く先々で周囲の人たちを照らします。
  
その徳に土地の人達がなびいて、
だんだんと集まってきて、
集まるところに建物が必要だからと
その土地の人達がお金を出し合って、
お寺を建てたのです。
  
  
自らを文字化して
一隅を照らす存在となって、
周囲の人たちを照らしていけば、
お金も集まってきます。
   
これを「大学」という古典の中では、
「徳は本なり、財は末なり」
という一文で表現されています。
  
   
  
誰かを育てること、
誰かの成功をサポートすること
誰かの才能を開花させることなどが、
未来を、次の時代を創っていきます。

日本を良くする、世界を良くする、
社会貢献する方法は
それこそ無限にありますが、
一番ダイレクトに可能になるのが、
ボクは教育者だと思うのです。
   
   
毎朝のことばの朝食や、
こうした記事を通じて、
あなたがご自身の核を見つけ、
あなたが一隅を照らす範囲を広げる
サポートができたら嬉しく思います。
   
   
書いていると、
もっといろんなことを
書きたくなってくるのですが、
ここで終了します。
   
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
  
  
今回は以上になります。
  
 
この文章を読んでくださった
あなたの心が明るく、軽く、温かく、
幸せになれますことを心からお祈りして、
この文章を締めさせていただきます。
 

今日も長文をお読みいただき、
本当にありがとうございました。
 
 

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横川 裕之

人も仕事もお金も引き寄せる「すごい自己紹介」著者。 2016年3月23日の発売日にAmazonのビジネス交渉・心理学部門で1位。 以来、Amazonでは在庫切れが続く。 自分自身の経験を元に開発した通信講座【文字化力強化合宿】において、60代の会社経営者、30代の学校の先生・刑事、20代の専業主婦など、業種年齢問わずに、受講者の人生に革命を起こす。 キーワードは「思考の文字化で人生は100%変わる」。

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